介護職で離職理由に挙げられる男女共通した悩みに、収入が少ないことが挙げられます。男性では全体の22.9%、女性は13.7%の人が離職理由に挙げていました。ブランク明けの再就職にも「この給料では復帰できない」と考える元介護職の方は多いです。
介護事業は、介護報酬とよばれる決められた点数制度があり、事業所が勝手に介護士の給料を上げたりすることができません。また、1介護施設で働ける人数が制限されていたり、勤務時間や労働日数も決められています。そのため、仕事量と給料のバランスが悪い事業所などができあがるのです。また、身体介護は肉体的にも非常にハードな労働で、首や腰を痛めたりする介護士もいます。利用者の数に応じて職員の数が決められていきますが、人手不足だと少ない人数で業務をまわさないといけません。過剰労働が積み重なり身体に支障をきたしてしまうのです。
介護職について収入面を上げたいと思ったら、方法がないわけではありません。しかし、ものすごい努力と勉強が必要です。ブランク明けの再就職にも有益ですので、介護職復帰を検討している方はぜひおすすめします。一つ目の方法は、資格取得です。介護福祉士の資格は無資格と比べると月5万円の差があります。介護職は資格重視で任される仕事内容も変わってきます。収入面に不安がある場合は、いろいろな制度を利用して資格を取ることです。もう一つは勤続年数を長くすることです。勤続年数によって給料も変わるので、介護施設での長期勤務は収入アップにもつながります。